このレビューはネタバレを含みます
一見きちんとしている家族(父母娘)だけど、ギリギリで精神保ちながら毎日生きてる繊細な関係。そこに1人の少年がきて、娘に変化が訪れる。
観て感動するとかは正直なかった。
ヒステリック気味の母親の役がかなり目を引いたのは何故だろうか。父母は病の娘を自由に過ごさせて少年の愛さえも与えて"あげてしまう"親とその親の想いには気づかず、愛を欲して少年に恋する娘。対比もあって、親子のストーリーが良い。
娘の死の前日のシーン、少年は「愛していない」って言わないと彼女を殺そうと出来なかったから、そう言ってしまったと思ってるけど、どうなのだろうか。少年が娘に過去を打ち明けて信頼を築いていくシーンが好きだったし残された親のことを考えず苦しみから解放されたいという彼女の気持ちが苦しくて悲しかった。
章ごとに題をつけることで物語が淡々とテンポよく進むことと、
色々な社会問題や人間関係の問題など織り交ぜ重い話になったこと、
良い要素なのか悪い要素なのか好みだね。
私は少し多いなと思った。