前情報敢えて一切入れず、
強烈な印象を残すサムネだけ見て
鑑賞した。
なので、ちゃんと見るまで
異端の島だと思ってたよね…。
(老眼?笑)
さて。
これは、静かに淡々と進む作品だけに
正直、前後が分からなかったのよね。
見終わってから、検索して
ユダヤ人迫害を避けるために疎開した少年なんだと知る。
(こういうのってどうなの?
映画で描かれてない背景は
知ってから見るべき?
後からしるべき?っていう問題。)
戦時下…そして
ユダヤ人差別が当然の世の中に
純粋そうな少年一人が放り出される。
⚠️内容に触れます。
大人は、皆自分の身を守り生きる事に必死で
他人なんて見えてない人間ばかり。
欲望…醜さ、汚さばかりが目に付き、
皆自分たち中心。
見ているこっちが辛い。
リアル世界名作劇場かなと思うほど、
見事なほどに孤児に冷たく当たってくる世間。
こんな変人ばかりの場所なんて
あるのか。
ゾッとする。
最初は暗転し名前が表示される度、
次こそ次こそ…と思うんだけど
だんだん、どうせまた…と思っている
自分に気づく。
…きっと少年と同じように。
だんだん処世術を身につけ
やり返せるようになってくるあたりから
胸がすくような気分になってくる。
でも…
そもそも、まじめに働くあんな良い子が
こんな風にならざるを得ないなんて
良いことではないのにね。
父親が探しあてても、感情すらあらわにできなくなってる少年。
幸せを取り戻し、普通の少年に
戻って欲しいな。
野垂れ死にENDじゃなくて
本当によかった。
追記
え、169分もある映画だって!
全然気づかなかった。