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異端の鳥のrinkyのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
4.0

疎開していたユダヤ人の少年が家を目指して、方向もわからぬまま歩き、様々な環境の中で存在する暴力と対峙する。人種や性別などによって虐げられる人々。羽根を塗られた鳥が群れに戻ると、仲間であるはずの鳥たちに攻撃され死んでいく。異端であるものは、死ぬまで異端として迫害され続けるのか。受けてきた暴力や見てきた暴力が、少年を変えていき、徐々に悪事に手を染め始める。目には目を、歯には歯を、暴力には暴力を。誰の中にも存在する暴力性の危うさと、その暴力性を正当化させてしまう戦争の恐ろしさ。
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