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エマ、愛の罠のmのレビュー・感想・評価

エマ、愛の罠(2019年製作の映画)
1.0
出来の悪い素人映画。オシャレにしたい気持ちが強過ぎて逆にダサくなっている気がする作品。

んー……とにかく全てに対してダサい。野暮ったい。作家性というのを悪い方向に突き詰めていくとオ●ニー映画になるんだなの典型的な作品。
とにかく随時挿入されるダンスシーン、多用しずぎてとてもダサい。
街並みが色とりどりで美しいのにファッションもストリート風、とにかくやり過ぎ。画の作り方、ファッション、色使い、演出、すべてやり過ぎ。洗練さに欠ける。

ダンスカンパニーの振付師ガストン(ガエル・ガルシア・ベルナルさん)と結婚した若く美しいダンサー、エマ(マリアーナ・ディ・ジローラモさん)。外国移民の少年ポロを養子に迎え入れるが、ある日ポロは放火事件を引き起こしてしまい、児童福祉局に引き取られる運命に。どうにかポロを取り戻そうと、エマは懸命に児童福祉局に掛け合うが断わられ、勤務先の学校でも退職を余儀なくされる。夫との仲も険悪になったエマは離婚のために雇ったはずの女性弁護士ラケル(パオラ・ジャンニーニさん)と親密になっていく。かと思いきや、今度は消防士のアニバル(サンティアゴ・カブレラさん)を誘惑していく。そんなストーリー。

エマの欲望に忠実な姿の裏には秘密が隠されているというどんでん返しなストーリーらしい。が、エマの息子ポロが〈常に誰といるか〉でその仕掛けはすぐに分かる。
それからは白けてしまった。
その仕掛けに知性が無いし、エマがなぜそこまでポロに執着するのかも描かれていなく説得性が無い。

ガストンにダンスとはなんたるや、を説教されるシーンでは、好きだからやっているの、魂でしょ(そんな感じのセリフ。忘れてしまった)なんていうまたもや白けるセリフが放たれ萎えた。いや、そういう熱意はセリフ任せにしないで私たち観客の心にぶち刺すような描写でしてくれ。
なんだか、エマがダンサーっていう設定、必要だったのかなって気がする。ストーリーの付属品にもならない。ただストーリーの合間にダンスシーン入れ込んだだけって感じ。しかも映画に馴染んでない、浮きまくっている。

ダンス仲間にエマが、家族だからあんたたちとも寝られる、なんていう寒いセリフも吐いちゃう。ムリ……。

エマはとくにサイコパスってわけじゃない。ラストの3人が恐怖に慄くって感じじゃなくて、こいつどーしょもねー馬鹿だな……って溜め息吐くような感じが笑ってしまった。

火炎放射、くそダサい。何回もしないの……。くどい……。

まぁ、とりあえず今後、エマ、子育て頑張れ。

ストーリー : ★☆☆☆☆
映像 : ★★☆☆☆
設定 : ★☆☆☆☆
キャスト: ☆☆☆☆☆
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆

cc/きわめて不道徳
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