ak

みをつくし料理帖のakのレビュー・感想・評価

みをつくし料理帖(2020年製作の映画)
4.2

原作未読。主演をされていた松本さんと、設定に惹かれて。時代劇ものはあまり観ませんが、料理が絡まってくるお話なので、まだ観やすいかなと思っていたら、とても観やすく、そして丁寧に描かれていました。

まず、主人公の澪ちゃんがぽわぽわしているかと思えば、芯がきちんと通っていて、その強さとひたむきに頑張る姿勢にぐっときました。主軸は、澪ちゃんと野江ちゃんとの友情だと思うんですが、全体的に努力!夢!それを支える仲間!みたいな某漫画のような要素が散りばめてあり、でもそのどれもが綺麗なバランスで、そこにプラスして恋愛要素も入ってきて、そんなにてんこ盛りでいいの…?と驚きながら観てました。でも、料理ものと言われるとそこはちょっと控え目ですが、当時の色んなお料理たちが振る舞われる描写は思わず美味しそう…!と唸りました。

話は比較的王道で、主人公が立ち止まったり振り返ったり、それからきちんと前を向く。なんですが、そこに雑さがなくて、端から端までキャスト陣から生きている活気を感じることが出来ました。気軽に観たら、とても良かったので時代劇か~と敬遠している人は是非観てほしいです。料理が紡ぐ絆、というものが澱みなく味わえる作品でした。

これを観て、原作である小説を読んでみようと決めたのと、キャストは違いますがドラマ版も観ようと思いました。
ak

ak