MIKE

みをつくし料理帖のMIKEのネタバレレビュー・内容・結末

みをつくし料理帖(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

[永久保存版5、好き4、楽しめた3]
大阪での大災害により江戸へやってきた女の子は、料理人として生き抜いていく。
作り出す料理は様々な人との縁を紡ぎ、大災害で生き別れた大親友との縁も引き寄せていく。。。

「食は人の天なり」
食べたものがその人を創り、心を尽くしてできた料理は人の生活を満たしていく。
食とは命、生に強く向かう行為。

大学生の時に読んだニーチェの本で、こういう一文があった。
〜生に強く向かうものを選べ〜
「すべて良いものは、生きることを促している。
言葉にしても、行動にしても、生に強く向かっているものは良いのだ。
もちろん、いきいきと生きることは周囲に良い影響を与え続けることになる。
自分がそういう良いものを選ぶことで、
すでに多くのものを生かすことにもなるのだ。」
それがいいとか悪いとかではなく、自分が接してきたものでは、あまねく生に向かう作品というのは印象的で心に残ると思っている。

きちんと料理も紹介して、人間模様もわかり、義理と人情、友情、恋愛をうまく見せていたなぁと、すごく感情移入しながら号泣しながら見ていた。
角川春樹さんがこの映画の原作に思い入れがあり過ぎて久しぶりにメガホンを取り、しかも最後の監督作ということで、その思い入れの深さも出ていたのかなと思った。
あと、演者さん達の演技もすごく思い入れが詰まっている気がして感情移入できた。

ずっと気になっていたが原作未読のため、すぐに原作を読み始めてみおちゃんとのえちゃんの今後を見ていきたい。
MIKE

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