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みをつくし料理帖のtoshiのレビュー・感想・評価

みをつくし料理帖(2020年製作の映画)
5.0
原作未読で幾つか放送されたドラマも未見。料理の作品というだけで公開を楽しみにしていた今作ですが、期待をはるかに上回る素敵な作品でした。

上方(大阪)に住む仲良しの澪と野江。大きな水害で両親をなくしその後は江戸に住むことになって数年が経つ澪。野江とは8歳の頃に起きたその水害以降会っておらず生きているかもわからない。
澪はつる屋という蕎麦屋の店主種市に料理の才を見出され、つる屋で上方の薄味料理を出すも江戸っ子の口に薄味は合いません。でも澪は料理の基本を見つけ出し看板料理を完成させたちまち江戸の評判となります。その評判を聞きつけた吉原で料理版をやっている又次が現れ、ある人物に評判料理を食べさせたいから作って欲しいとお願いするのですがそのある人物とは・・・。

久しぶりの角川作品。そして原作は有名なんでしょうけど内容全くわからないまま鑑賞しました。でも何も知らないから今作でここまで感動で来たんだろうなと鑑賞後は満足感でいっぱいでした。
成人となった澪は松本穂香さん、野江は奈緒さんが演じており、この2人の脇を固めるキャスト陣が兎に角豪華です。特に澪に料理とは何かを問う若年寄の小松原を演じる窪塚洋介さん、ケチは付けるが澪の料理が大好きな戯作者の滝沢清右衛門を演じるは藤井隆さんが良かったです。因みに里見八犬伝の戯作者でもある滝沢清右衛門の妻お百役を薬師丸ひろ子さんが演じております。
中でも一番よかったというか、見ているだけで優しい気持ちになるつる屋店主の種市演じる石坂浩二さんが素晴らしかったです。

ずっと離れ離れの澪と野江。会いたいのに会えない。ずっと仲良しだった二人の今を未来を見ていたら涙止まらなくなりました。
本当にとっても素敵な作品でした。

【余談1】
途中何回か泣かされて、クライマックスで大泣きで、でもエンドロール始まる頃は何とか涙がふけたのですが、なんとエンドロールで粋な事してくれてまたまた大泣きでした。スクリーンの外には鬼滅鑑賞の人達が群がっているのに泣きながら出られない~とちょっと焦りましたw

【余談2】
鬼滅の刃鑑賞の人達で近隣映画館もカオス状態。近隣の映画館でチケット確認の為に並んだのは初めてでした。って、1日40回上映なのに検温器1個って、そりゃ長蛇の列になるでしょう・・・でした。もう少し考えていただきたい!! そして別作を観に来ている私に鬼滅の鑑賞得点を渡そうとするスタッフさん。全く興味ないのでいらないです。

【余談3】
今作上方の味が薄いので江戸の住人には合わないシーンが出てきますが、
関東と関西の味の違いって結構前からあったんですね。
そういえば上京してきてから初めてどん兵衛食べた時ちょっと味が違う?と思ったら出汁の色も何か濃いなと感じたのですが、何年かして東と西では出汁が違う事を知った時はちょっと驚きました。西の方は出汁の色も味も薄いんですよね。でも東も西も関係なくどん兵衛は優秀なカップ麺です。
因みにカップラーメンで私のイチオシはサンポーの焼豚ラーメンです。
1970年代からのロング商品で九州では知らない人はいません。最近は関東でも販売しているスーパーもあるので見かけた方は是非!
更に因みに袋麺ではハウス食品のうまかっちゃんです。美味すぎます!
更に更に因みにカップ焼きそばは、これ一択だったエースコックの大盛りイカ焼きそばでした。既に製造中止になってしまいましたけど。似たような新商品も販売されましたが味はイカ焼きそばの足元にも及びませんでした。
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