こーた

レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想いのこーたのレビュー・感想・評価

3.8
1914〜1920年台にかけて、アメリカ西部の山奥で暮らす3人の兄弟、父親、インディアン、スザンナの人間ドラマを描いた壮大な物語。第一次世界大戦に禁酒法と大きくうねる時代の荒波に呑み込まれ、多くを失いぼろぼろになりながら生きていく家族が描かれる。
トリスタンとスザンナが結ばれなかったのは完全にタイミングで、戦争が終わってもPTSDにより正気でいられなかったトリスタンはああせざるを得ず、どうしようもなかった。神なんていねえよと言わんばかりの悲劇的展開の連続。物語としては歴史に呑まれる家族と抗うトリスタンを主軸にしていてほぼ悲劇だが、ラストだけ一縷の希望を見出す展開になった。どこまでいっても人間ドラマですねえ。
戦争・未開の原住民・航海といろんなシーンが様変わりするので撮影大変そうすぎる。雄大な自然へのリスペクトを感じる作品でした。
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