淡々とした映画が観たくなって久しぶりに観ました。ゆったりと流れる綺麗な景色と壮大な音楽は、懐かしい90年代のシネマです。意外と知られていないのかもしれませんが、私は割と好きです。
スザンヌのモテっぷりは、ストーリー的にも役者的にも腑に落ちませんがw、兄弟3人の交差を見せるには必要な演出だったのかもしれません。
いまも昔も、戦場で弟サミュエルが金網に引っかかりお兄ちゃんトリスタンの名前を呼び続けるシーンは、辛過ぎて悲劇過ぎて脳裏に残ります。あのシーンのブラッドピットは顔が美しいだけではない事を証明できてます。駆け寄り、最後まで励ます姿は弟を想う愛情に溢れてました。
とにかく広大な景色に負けない、ブラッド・ピットのビジュアルたるや。凄まじい華です。あそこまで華を放てる人なんていない。馬に乗って、金色の長髪を靡かせる美しさは、偏る父の愛を含めて誰をも虜に出来るので、トリスタンは彼にしかできません。
弟サミュエルはETの男の子。みんながこれまで観てきた少年なので、感情移入しやすくなっちゃってます。あと何より、アンソニーホプキンスが重鎮としてちゃんと締めてくれるのが全ての要です。