兄弟間で父親からの愛情を最も受け、弟からなつかれ、兄からは嫉妬され、人種を越えて人々から慕われる、掛け値なし生粋無意識の人たらし
その存在は太陽であり、麻薬であり、ときに疫病神でもある
そんな男を中心に、近親者によるそれぞれの関係が複雑に入り乱れる
いるんだなーこういうヤツ…
身勝手な言動で周囲の人間をさんざんぱら振り回すくせに愛され続けるヤツ
本人は意図せずとも自然に人を魅了するヤツ
太陽の部分のみに関われば魅力的だけど、そいつの持つ麻薬にあてられた人は抜け出せなくなり、ときとして不幸のどん底に自ら落ちていく（命すらも落とす😰）
それでも人々は彼を欲し、彼の存在は人々の記憶に鮮明に残る
そんな縮図が二時間超の映画の中に存分に表されていた
眉の動かし方、視線のそらし方、微妙な声のトーン等により、芸達者な役者たちが本作を格上の作品に押し上げていたことに感服
しかーし、こんな麻薬男、わたしはまっぴらごめんだぞーっ！！
