かなかな

一人っ子の国のかなかなのネタバレレビュー・内容・結末

一人っ子の国(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

中学生時代に社会?世界史?の勉強で中国の一人っ子政策については勉強した。けっこうヤバいことやってるらしい、という事は知っていたけど、この映画で事実を知って衝撃だった。なんとしてでも一家に子供は1人までを守るため、産まれた後に捨てたり、胎児をゴミとして棄てたり…ただの人殺しやないかい。今生きてる者が飢えない為、後から産まれてくる子供は口減しのために殺す。正気の沙汰じゃ無い。でも、政策だからと、国民は問題にすら思わない。

今、中国国外にいる中国の血を引いた人達の中には、養子として人身売買の行く末の人達がいるという事にもビックリした。
この映画で取り上げられている双子の姉はたまたま良い境遇に恵まれているみたいだが、人身売買による臓器売買もあると聞いた事がある。
この国では人権よりも国益が優先される。


女であるのに、女の子の子供は捨てられても仕方が無いとか言えてしまう。怖いな。時代が違っていたら捨てられていたのは自分なのに。


今は中国では3人までは子供を産んでいいらしい。
一人っ子政策は終わっても人数の制限はあるんだ…。今は少子化に悩んでいるから、4人目を産んでも黙認しているらしいけど…。どこまでも国の都合だな…。

日本にも色々問題はあるけど、中国人に産まれなくて良かった、と思う。もし中国に産まれてたら、今頃どうなっていたかわからない。