マッシモ

コーポレート・アニマルズのマッシモのレビュー・感想・評価

コーポレート・アニマルズ(2019年製作の映画)
3.5
クソ女社長の号令で社員研修として洞窟に入りそのまま閉じ込められた可哀想な社員達をコメディタッチで描いた一本。

【キャスト】
ルーシー(女社長):デミ・ムーア
ジェス(頭いい人):ジェシカ・ウィリアムズ
フレディ(社長のFT):カラン・ソーニ
グロリア(遺書の人):マーサ・ケリー
デレク(尻好き): イザイア・ウィットロック・Jr
エイダン(若手):ケイラム・ワーシー
ビリー(イモリ食った人): ダン・バッケダール
スージー: ナシム・ペドラド
メイ:ジェニファー・キム
オリビア: コートニー・カニングハム

ブランドン(みんなのご飯):エド・ヘルムズ


監督は、クリープシリーズのパトリック・ブライス氏。

【ストーリー】
食べられるカトラリーを開発して一発当てた女社長ルーシーはさらなる飛躍のため、社員を引き連れ団結力を高める社員研修に来ていた。

砂漠のど真ん中でみんなで協力して巨石を動かして台に乗せろという猿にでもやらせるような下らない研修をこなした後、一行は洞窟探検へと赴く。

ど素人集団のためツアーガイドのブランドンには初心者コースを打診されるもルーシーは敢えての上級者コースを行くと主張。イヤイヤついていく社員達に待っていたのは、洞窟内での崩落だった…。

【総評】
90分弱の長尺コント。閉じ込められても緊迫した空気には一切ならず、皮肉の籠った会話劇が続くばかり。

例えば、初手で即死するブランドンを食べるか食べないかみたいなかなりディープな会話が出る割に悲壮感なんて無く、あっさりみんな食べ始める。笑うしかない。
(ルーシーに至ってはフライングして腕を食べて隠しているという強欲さ…。)

もう一つ、印象的なのはグロリアが私が死んだら食べていいですよ(社長以外)というトンデモ遺書を書き始めた事。それも食べていい部位を事前に全員にアンケートし始める始末。これを悲壮感ゼロで描いているのが堪らない。

【あとがき】
ラストは一応ハッピーエンドです。
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