自分の未来を見せられているのかと思った。
冒頭だけ幸せだったな。あとはもう地獄だよ。出前を頼む時とか、門を直すところとか、仲治りしていくのかな、って雰囲気に演出されてた。ラストシーンもか。2人は、お互いの心が届かない距離にいたから、ああいう風に仲が良さそうに見えていたんだ。近づけば必ずまた衝突する。家で話し合っていたシーンがいい例だ。何があろうと状況は良くならないんだ。
きっと、誰かに熱烈に恋をしたって小さなすれ違いが重なって嫌いになる。胸の内では醜い悪態をついて、優しい言葉で自分の気持ちをはぐらかすんだ。恋をしてた時の気持ちを大切にしたいから。
僕はまだ好きでいられる。大丈夫。これからも好きだ。
いくら自分を騙したって無駄さ、何も状況は改善されやしないし、我慢にも限界がある。
子供の頃に夢みてた自分の未来では、誰かと結婚して普通の幸せを手に入れてるんだろうと思っていた。でも、その夢は叶いそうにないや。大人になるにつれて、結婚や誰かと一緒に暮らすことの難しさが分かってきた。僕には向いてない。
