自分が女性なので、どうしても妻のニコールに感情移入してしまう…。
2人のすれ違いや、離婚の際の感情面の難しさが丁寧にリアルに描かれるのだが、ニコールがチャーリーを愛しつつも離婚を選ばざるを得ない心情って、一般的な男性にはどれくらい伝わるものなんだろう。監督・脚本のノア・バームバックの解析度の高さはほんと凄い。
そして『クレイマー、クレイマー』から40年経っても、こういうすれ違いは変わらないんだなと思う。
かなりの長回しシーンが何度もあり、しかもこの映画の核となる重要な場面や感動的な場面で、演じ切った主演2人の熱演は本当に見応えがあった。凄かった。
脚本も良かったけど、2人の演技を見るだけでも価値があります。
