褪せた色合いが美しい。
さまざまなエピソード、いや、エピソードと呼ぶにはあまりにも断片的な、数々の場面。
絵画のような。写真のような。詩のような。
だったら絵や、写真や、詩でいいんじゃ…
絵ならば、立ち止まって、自分のペースで鑑賞できるけども。細部に、背景に、物語に、好きなように自由に思いを馳せることができるけども。
一方的なペースで絵が展開され、そこに多少の解説がつく、というスタイルに、どうにも慣れることができない。
シャガール等の実在の名画を再現し、動きをつけた意味は何なんだろう??
これが映画である意義が、映画としての面白さが、ちょっと自分にはわからない。