大人の絵本。個々の繋がりのないストーリーが「人生」という大きなテーマを感じさせる。ほっこりするエピソードから、意味のないエピソード、また辛辣なエピソードなど、深く人生を俯瞰している。
シュールでお洒落な画の中にふわふわ浮遊するストーリー。地球を宇宙から覗くとこんな感じなのかな、と思うような神的視点が心地よい。
私は信仰心が分からなくなった神父がかなり好きだった。凄い大事件だと思う。信じていたものが信じられなくなる。なのに簡単にあしらわれる様が結局、みんな他者を理解出来ない感じがしていてある意味の美しさを感じた。
イングマール・ベルイマン監督と描き方は違えど似ている気がする。
ロイ・アンダーソンさん好きだ!