子供の頃から苦労していると、知らないうちにそれに支配されてしまう。傍目には主人公オーティスは上手くいっているように見えるが、私生活はボロボロだった。子供の頃の父親との関係、それが大人になってものしかかる。子供の頃の歪んだ生活と大人になってアルコール依存症のシェルターでのシーンが交互にある。お酒と薬、そこにある闇、父親が呪縛のように絡んでくる。これが父親役のシャイア・ラブーフの自伝であることが、今の世に対するメッセージのように思われる。子役のノア・ジュープが子供と大人の間で浮いてる感じを切なく演じている。
