お茶

ハニーボーイのお茶のネタバレレビュー・内容・結末

ハニーボーイ(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

他作品のDVDの予告編に惹かれて、期待値を高めにレンタル。

売れっ子俳優が酒に溺れ、生活は荒んで破滅的な中、酔っぱらって交通事故を起こしてしまい、更生施設へ入れられる。

施設で、PTSDに苦しめられていると診断され、暴露療法を取り入れる事に。
過去のトラウマを探るべく、父との思い出などを語っていく。

演技にも口を挟んでくるマネージャー兼、無職の(前科持ち)父親。

時折、暴力を振るったり、突然感情を爆発させたりと情緒不安定な面があり母親とは離婚。主人公は父とモーテルで2人暮らし。
前科者で収入を子供に頼っている負い目なのか、情けない父親なんだけど、でも認めたくなくて、時折威圧的な行動に出るのも、父としての虚勢を張っておきたいからなのだろう。

一方の主人公も、時折父に反抗しながらも、父の愛を渇望している。
同世代の友達も周囲に居なくて、すでに大人社会で生きる主人公は、背伸びせざるを得ない環境的に、無理に成長させられられる。
痛みと悲しみを抱えながら、ままならない日々を懸命に取り繕いながら頑張る姿は痛々しくも、健気で切なくて愛おしい。
そんな父との共依存関係の中、互いに愛がありながらも、うまくいかないのがもどかしくも歯痒い。

そして、大人になったからこそ、そこには愛があったと気付く主人公。
辛いどう過去と向き合い、父との関係を修復し、乗り越えたのかという、描写が幻想的で、イマイチ分かりづらい。

シャイア・ラブーフ自身の経験を基にした自伝的作品だと知らずに観賞し、予告編で勝手に期待しすぎたかもしれませんね。なので今回も⭐︎は少なめ。
お茶

お茶