八州雄会

キル・チームの八州雄会のレビュー・感想・評価

キル・チーム(2019年製作の映画)
3.5
アフガニスタンで治安回復と復興支援をするため、派遣された平和維持部隊(ISAF)のとある分隊で起きた民間人快楽殺人事件の実話を映画化した2019年の作品


ネタバレになるかもですが・・・


映画は、両親と弁護士が面会に来たところで突然に終わり、「2010年に兵士5人が逮捕され、一人の兵士に懲役3年、上官に終身刑の判決が出た」の旨のテロップが流れる所になんだかリアリティと言うかドキュメンタリーぽさを感じます。

地元民を怖がらせるなと指導していた前任者の軍曹が爆破テロで亡くなったので、後任の軍曹が過敏になっているのかなと思っていましたが、どうも違うかったようです。一種の人種差別的な思想からアフガニスタン人を憎悪していたような背景もありそうです。

この映画に陸軍士官とかは出てこずStaff Sergeantと言う二十代後半~の2等軍曹が、かなりの権限を持っている事に驚きです。主人公は兵卒の最上位のSpecialist(特技兵)でその上の軍曹への昇任願望が強いような所もあります。

海外派遣の米軍キャンプ内の生活もリアルで(知らんけど)盛り上がりは少ないもののなかなか内容的に面白かったです。