逃げるし恥だし役立たず

ザ・オペラティブの逃げるし恥だし役立たずのレビュー・感想・評価

ザ・オペラティブ(2019年製作の映画)
2.5
モサド(イスラエル諜報機関)の諜報部員トマス(マーティン・フリーマン)に採用されたレイチェル(ダイアン・クルーガー)がイスラエルの敵国イランのテヘランに潜伏してスパイ活動を行うのだが、派手なスパイアクションではなくスパイの日常が描かれている作品。前半は英語教師として働くレイチェルとテヘランの人々の日常が描かれ、後半は組織を足抜けするレイチェルがモサドに狙われる展開となる。
スパイとて四六時中、切った張ったの世界ではないだろう。ましてや民間人のレイチェルの行うスパイ業務を丁寧に描けば冗長になるのは必然。悪い映画ではないのだがラスト付近以外は退屈である。
ヒロインのレイチェル(ダイアン・クルーガー)だが妖艶で魅力的である。個人的には彼女の笑顔が好きなのだが、本作では辛そうな表情しか見せない。トマスに関して言えば彼女の表情から何も感じずにラストまで何もしない。スパイ以前に一人の男として失格である、彼には男としての行持は無いのか?彼女がトマスよりファルド(キャス・アンバー)を選択したのは当然の結果である。