ユージーン

ファナティック ハリウッドの狂愛者のユージーンのレビュー・感想・評価

3.4
 ジョン・トラボルタの知的障害者役の演技は、少しオーバーな気もしましたが、目線のはずし具合や受け答えの感じが上手いなと思いました。彼の演技をまともに観たのは「フェイス・オフ」以来でしたが、さすがは名優。

 脚本は、ストーリーの流れやキャラクターの設定などは(やや「ジョーカー」と被っているとはいえ)いい感じでした。が、後半の展開がだいぶ弱く感じました。実話を基にした話なら納得できますが、完全なフィクションであのオチは、さすがに中途半端かな、と。

 知的障害者を、軽視するのは良くないですが、下手に知恵を授けたりするのも、考えものですよね。自制がきかないからこそ、障害者と呼ばれているわけですから。