ねっしー

ブランコのねっしーのレビュー・感想・評価

ブランコ(2014年製作の映画)
3.5
きっと男兄弟なら自分の兄弟に会いたい気持ちになるはず。

マイペースでちょっかいを掛けたり、癇癪を起こしたりする7歳くらいの弟。
それをうっとおしく思いながら、何かを抱えてるような兄。
そんなリアルな兄弟のショートムービー。
この監督は絶対に兄弟がいる。笑

ノスタルジックな映像とヨーロッパの草原の大きな木が郷愁を誘う。
短編らしい作品。


ストーリー備忘録※ネタバレ有り
家で二人で過ごす兄弟。
どうも兄が不明になった母を見つけてきたらしく、父はその関連で家を空けているらしい。
そんな中、弟をつっかえして、一人感傷に浸るお兄ちゃん。
暫くして大きな木のかなり高いブランコに乗っている弟を迎えに行くと、壊れたブランコの紐が弟の首に絡まってしまう。
兄は必死で弟を助け、肩に弟を乗せたまま何時間も父の帰りを待つ。
(視聴者にはお母さんの生死は分からないが、)父まで居なくなるのではないかとなんとなく不安な兄弟にいたたまれない想いが募る。
夜遅くなった頃に父の車のライトが二人を照らす。
気を失ったお兄ちゃんの夢にはお母さんであろう女性が。
病室で目覚める二人。「辛かった?」と聞く弟に、「もう一回は無理かな」と答える兄。
普段は疎ましく思っても、なんだかんだ弟の事を見捨てないしっかりしたお兄ちゃん。
ねっしー

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