ある時はライトグレーのケーブル編みロングカーディガンにグレーのベレー帽&小さなスカーフ、ある時はピンクのブラウスにブローチ、まずエレーナの素敵なファッションに見とれました。
余命宣告された73歳の元教師エレーナは自分のお葬式の準備を始めます。死亡診断書や埋葬許可証を手に入れ墓地と棺桶を買い…とここらへんはユーモラス。でも監督が描きたかったのはエレーナの一人息子に対する思い。いつの間にか大人になり自分から離れていった息子、良かれと思って恋愛に口出しをし進路に干渉し今では5年に一度しか帰ってこない息子(もう中年男)に対するエレーナの少しの悔恨と変わらぬ大きな愛情が色んなエピソードを混じえて描かれていく。「おまえは幸せかい？」と聞くエレーナの眼差しは優しく暖かく切なくもある。
エレーナが死装束の綺麗なドレスを着てメイクして(見違えた！)ひとり踊るシーンの曲、なんか聴いたことある、と思ったらザ・ピーナッツ『恋のバカンス』ロシア語バージョンでした！ロシアで一番有名な日本の曲らしいです😳
