これは酷すぎでは…
何がやりたいのか全くわからなかった。
枠から外れたピンク映画を作ろうとすることは全く問題ない。
やりたいことと技術(そして予算)が完全に乖離してることが問題なんだよ。
映画の中でプロフェッショナルな要素が、主演女優のセックスシーンだけと言う…。
例えば俳優にしても、低予算で無名しか呼べなくてももっと上手い人はいくらでもいるだろうに。まともな役者が一人もいなかった。これは作り手がピンク映画をいちばんバカにしてることの証左なのではないだろうか。
作り手はインテリぶりたいんだろうけど、ラストの「見つかった」「何が?」「永遠が」とか引用があまりに安っぽい。
主演女優の会話の声が、見た目に反して、媚びたような高い声ではないところは良かった。
差し込まれる写真とか文字とかのフォントとかも呆れるほどダサい。
役者は悪くなくて、完全に監督の責任だろう。誰かに予算を出してもらって、観客を無視した映画を作れることはそれなりに何かの才能かもしれない。ただ商業映画の監督として、彼の作品を2度と見ることはないだろうな。
AV女優の自分探し。