健一

バーナデット ママは行方不明の健一のレビュー・感想・評価

2.5
些細な幸せを喜ぶ権利 くらいは持っている。



「TAR/ター」の怪演が記憶に新しいケイト・ブランシェットの新作。

と、言いたいところだが。

実はコレ、4年前(2019年)の作品。
つまり「TAR/ター」よりずーっと前の作品。😅
なんで今頃? 今になって劇場公開?
恐らくコロナ禍の影響で公開するタイミングを逃してしまったのでしょうね。😞

ケイト・ブランシェットとリチャード・リンクレイター監督。
なかなか面白い組み合わせ。恐らく初タッグ作だよね?🤔

情緒不安定なママ、しっかり者の娘、仕事熱心なパパ。
そんな家族が計画した『南極旅行計画』。
行くと決めてから到着までの壮絶な5週間の物語。
舞台はシアトル。
一年の半分以上が 雨 の街。 ☔️
オープニングからどしゃ降り。その雨がケイト演じる 元建築家のバーナデットを落ち着かせ、イラつかせ、騒動を引き起こす。

てっきりケイト・ブランシェットの『一人舞台』的な作品なのかと思っていたら 意外と脇のキャスト達も頑張っている。
特にバーナデットと壮絶な 口げんか を展開するクリステン・ウィグ演じる『お隣さん』が一番観客の気持ちを代弁してくれているのかもしれない。😅

バーナデットという人がどうゆう人間なのかを説明する『方法』が個人的には少々 鼻に付くがリンクレイター監督らしいと言ってしまえば それまでか。
仕事で再び成功したいのか?
母として家族を支えたいのか?
シアトルで安らぎを得たいのか?
それとも。何がしたいのか分からないのか?
バーナデット本人も観客も彼女が何を目指しているのかが わからずじまい。😣
人間が嫌いでホントは旅行にも行きたくない。
彼女のイライラは伝わるが物語がうまく進展していかないイライラも同時に感じてしまう。
彼女の求める『些細な幸せ』とは?

コメディなのか? サクセスストーリーなのか? ファミリードラマなのか?
いまいち 掴みどころが無い のが残念。
南極大陸に辿り着いてからのエピソードも『これ、実話だったら最高なのになぁ。』
という感じ。感動が湧き起こる訳ではない。

私の年齢のせいか、一番共感したのは・・・

娘を乗せ 雨の中走らせる車中でふたりが大熱唱する・・・
そして、本作のエンディング曲であるシンディ・ローパーの『タイム・アフター・タイム』。
私の大好きな曲。これだけで泣いちゃう。😭

なんか不思議な作品だった。
つまんなくはなかったけど、感動したワケでもないし・・・

なによりこのタイトル(邦題)はなんか違和感を感じてしまう。
『行方不明』はそんなにメインじゃないような。😅

トム・ハンクスとメグ・ライアンが共演した名作「めぐり逢えたら」。
この作品の原題は「スリープレス・イン・シアトル」。

そう。バーナデットもシアトルでは安眠出来なかったようだ。 🥱☔️



2023年 9月28日 11:45〜
ヒューマントラストシネマ渋谷screen 1
💺200席
半分近く埋まってた。 👏

今日で東京はなんと90日目の真夏日。🥵
朝はあんな寒かったのに。🥶
真昼には カンカンデリ。
一体 地球は どーなってんの? 
シアトルの雨が羨ましい。☔️
健一

健一