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バーナデット ママは行方不明のEDDIEのレビュー・感想・評価

4.0
人は知らぬ間にストレスを抱えているもの。気づけば引き返せないところまで来ていたり、取り返しがつかないことをしでかしたり…“Time after time”何度も後悔しては打ちひしがれる。何度倒れても支えてくれる誰かがいると良いね。

メインソングとなっているシンディ・ローパーの“Time after time”がまさに本作のバーナデットの心情。
映画を観ている間は冷静に観ていたんですが、映画観終わってこの曲の歌詞を踏まえてリピートしながら帰ってると込み上げてくるものがありますね。

ホントにこのバーナデットの他人には分かり得ない、知り得ないような心境ってすごく共感するというか。
僕は彼女ほどではないにしても、やはり知った仲(家族や仲の良い友人など)以外とコミュニケーションを取るのが億劫になっています。
昔は大人数とか見知らぬコミュニティに行くとか全然していたんですが、今はそれが全然できません。
彼女のように明らかな問題を抱えているとか、問題を起こしちゃうとか、程度でいえば全然足元にも及ばないような個人の感じ方でしかないんですけどね。

だから映画を観ている間はあんまり感情移入もせず、淡々と物語の進行を追っていたにすぎないんですけど、観終わった後の余韻がすごくてなんだかずっとバーナデットのことを考えしまうんです。
それからの前述のような感じ方をしたという流れですね。

ケイト・ブランシェットがさすがの演技力で、かつ夫役のビリー・クラダップもとても良かったです。
改めてこの感覚でもう一度観たいなという想いがあります。

〈キャスト〉
バーナデット・フォックス(ケイト・ブランシェット)
エルジー(ビリー・クラダップ)
ビー(エマ・ネルソン)
オードリー(クリステン・ウィグ)
スーリン(ゾーイ・チャオ)
ジャネル・カーツ先生(ジュディ・グリア)
ポール・ジェネ(ローレンス・フィッシュバーン)
ストラング捜査官(ジェームズ・アーバニアク)
ベッキー(トローヤン・ベリサリオ)

※2023年新作映画134本目
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