ひろゆき

バーナデット ママは行方不明のひろゆきのレビュー・感想・評価

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銀幕短評(番外)

もう夢(ゆめ)のような、というか夢でした。

きのう金曜日の夜 六本木のサントリーホールで、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴きました。ね、夢みたいでしょう? ベルリン・フィルと並んで、世界最高峰のオーケストラなのだから。それも1階S席のセンターですよ。冠会社(かんむり、わたしがむかし担当していた大企業)貸し切りのコンサートで、チケットはその会社からいただいたものです。おとうと(妻の弟)とふたりで行きました。かれはクラシック・コンサートはこれが初めてです。

演目は、サンサーンスのピアノ協奏曲第2番とブラームスの交響曲第1番です。サンサーンスの同曲は はじめて聴きましたが、第1楽章がちょっとむずかしかったな。でも第2、第3楽章はきらびやかなメロディーで、知らないピアニストですが、繊細でとてもすてきな演奏でした。アンコールのソロもすばらしかった。

ブラームスの1番は、むかしからよく聴き知っています。しかしウィーン・フィルの生演奏の奏(かな)では 別次元にすばらしく、とくに重低音の盛りあがりが身体をふるわせます。ふつうなら4本くらい使うコントラバスを 8本も並べる豪勢な楽器編成です。ああああ、これはわたしの音楽鑑賞人生のなかで、まちがいなくピークだな、あとは滑り落ちるだけだな、そう思いながら かみしめながら聴き入りました。アンコールが2曲もあり、どちらも知っている曲で楽しめました。

クラシック初体験のおとうとは、いきなり世界最高峰に接していま、これから先 なにをどう聴けばいいのだろう?

= = =

番外映画を3本観ました。というか、観た映画のうち3本が 番外となりました。


「真夜中の虹」
1988年、フィンランド。1時間14分。
総合評価 56点
アキ・カウリスマキ監督。
ふたりが恋に落ちる過程を端折(はしょ)りすぎていますね。そう わるくもないけれど、まあ時間を損した気にはなりましたよ。


「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
2023年、日本。1時間49分。
総合評価 -点
この命題はね、ぬいぐるみとしゃべっているひとを 実際に見たことがないので、なんともいえないな。
半分くらいで 離脱しました。


「バーナデットはどこへ?」(原題)
2019年、アメリカ。1時間48分。
総合評価 33点
きょう土曜日、菊川のストレンジャーに また観に行きました。「ペトラ・フォン・カント」に次いで2度目です。今回は 水色のストレンジャーロゴの かっこいいステッカー(3枚入り)を買いました。貼るところが 思いつかないけれど まだ。正午の開演なので、1時間あまり前に着いて、併設のカフェで チキンのハンバーガー(とてもおいしかった、揚げたてのフレンチフライも)を食べたのが まずかったのかもしれません。上映開始当初からねむくなって、夢見心地というか、全編で半分くらい ウトウト寝ていて ずっといろいろな夢を見ました。英語のせりふを子守唄に聴きながら。「A GHOST STORY」の回で書いたのといっしょのテイタラクです。まあ どうでもいいようなストーリーだったから、真剣に観ないで正解でしたよ。

* *

つまり、ウィーン・フィルの名演奏で夢見ごこちになり、つまらんアメリカ映画で ほんとうの夢を見た、というのが今回の感想文のオチです。

以上、解散!
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