kuu

バーナデット ママは行方不明のkuuのレビュー・感想・評価

3.6
『バーナデット ママは行方不明』
原題 Where'd You Go, Bernadette  
映倫区分 G
製作年 2019年。上映時間 108分。
『6才のボクが、大人になるまで。』のリチャード・リンクレイター監督がケイト・ブランシェットを主演に迎え、マリア・センプルのベストセラー小説『バーナデットをさがせ!』を実写映画化したヒューマンコメディ。
共演は『君が生きた証』のビリー・クラダップ、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』のクリステン・ウィグ。

シアトルに暮らす専業主婦のバーナデットは、一流企業に勤める夫や親友のような関係の愛娘に囲まれ、幸せな毎日を送っているかにみえた。
しかし彼女は極度の人間嫌いで、隣人やママ友たちと上手くつきあうことができない。
かつて天才建築家として活躍しながらも夢を諦めた過去を持つ彼女は、現在の退屈な日々に次第に息苦しさを募らせていく。
やがてある事件をきっかけについに限界を感じたバーナデットは、家族の前からこつ然と姿を消し、南極へと向かう。

今作品は、色々なことで問題を抱えている母親の話です。
彼女は、家族で計画していた旅行に行けなくなり、行方不明になっちまう。
最高の映画とまではなかったけど、それでも、それなりに楽しめる確りした映画でした。
今作品で気に入った点のひとつは、演技です。
ケイト・ブランシェットは、中々巧みな演技をしていた。
彼女のベストではこれまたないが、それでもかなり良かったです。
クリステン・ウィグもいい演技をみせてた。
もしかしたら、彼女のキャリアの中でベストのひとつかもしれない。
彼女はいつもコメディアンらしく喜劇に多く出演しているけど、今作品はコメディでありながらも善きドラマのようでした。
ローレンス・フィッシュバーンは、期待はしてたんやけど思っていたほど出演時間はなかった。
ジョン・ウィックで忙しかったんかな。
ただ、彼が映ったときは、いつものように巧みな仕事をしていました。
最高の演技だと思ったのは、あの女の子。
誰やったかなぁ、みたことあるなぁと思って調べたら、『映画デビュー作となるエマ・ネルソン』とあり、あれ?って思た。
よう考えたら、サンドラ・ブロック主演『消えない罪』(2021)で出てたし、余計に、あれ?ってなったが、『消えない罪』は2021年製作、こちらは2019年と、あちらを先に観てるし勘違いしたが、納得。
兎に角、彼女の演技は善かった。
彼女は家族を気の毒に思わせなければならなかった役柄やけど、それを巧みにこなしてた。
ストーリーも中々やったが、ただ、唯一あまり好きになれなかったんは、感動シーンの多さ。
感情的なシーンをどんどん増やしていった。
それが好きな人もいるやろけど、今日はそんな気分になれなかった。
また、終盤のグリーン・スクリーンもかなりひどいと思ったかな。
まるで彼らが絵のある壁の後ろに座っているように見えた。
でもまぁ全体として、今作品は、エモーショナルな映画やったし、何よりも確りした映画やった楽しめました。
kuu

kuu