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痛くない死に方のkazu1961のレビュー・感想・評価

痛くない死に方(2019年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-205
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋病院での延命治療、在宅での尊厳死(自然な死に方)、やはり自分自身が選択して最期の幕の閉じ方を決めていくべきなんでしょうね。。。少子高齢化の現在、よりクローズアップされていく問題を正面から描いた力作ですね。

🖋主人公の在宅医河田(柄本佑)が本当の在宅医のなすべきことを様々な経験を経ながら見つけていく物語ですが、その成長する前の本編の前半部分と後半部分で在宅医療の良くない面と良い面を両方対比させて見せたその構成はとても素晴らしい。在宅医療の難しさや課題、特にその在宅医の対応や考え方一つで、その患者の尊厳が守られるか否か、大きなウェイトを占めることをヒシヒシと感じました。

🖋後半部分の宇崎竜童演じる老人と在宅医河田のやりとりにあるべき在宅医療の方向性が示されているんでしょうね、それは在宅医も死にゆく人から教えを得るということ。まさしく人間として尊厳を保ちながら亡くなっていく人との対峙はこうあるべきなんでしょね。。。

🖋 在宅医療のスペシャリスト、長尾和宏によるベストセラー「痛くない死に方」「痛い在宅医」を映画化した本作、高橋伴明監督が撮った作品としては非常にメッセージ性がある反面穏やか作品に仕上がっています。特に宇崎竜童演じる老人の素晴らしさ、人生を楽しんできた人でも直面する死に対しての対処は。。。生きる意味を問いただされるようなそんな気持ちで鑑賞しました。

🖋今、死に方を自分で選べる時代。自分ならどうするかを考えながら作品に没頭してしまいました。

😌Story:(参考: 映画ナタリー )
末期がん患者の父・井上敏夫は、娘・智美の意向によって痛みの伴う入院を避け、在宅医のもとで治療を受けていた。しかし、敏夫は結局苦しみながら死んでしまう。智美は、父を自宅に連れ戻した上に、苦しみの中死なせてしまった後悔を担当医の河田に吐露する。

🔸Database🔸
・邦題 :『痛くない死に方』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2021
・日本公開 : 2021/02/20
・上映時間 : 112分
・受賞 : ※※※
・監督 : 高橋 伴明
・脚本 : 高橋 伴明
・原作 : 長尾和宏『痛くない死に方』; 『痛い在宅医』
・撮影 : 今井哲郎
・音楽 : 吉川忠英
・出演 : 柄本佑、坂井真紀、余貴美子、大谷直子、宇崎竜童、奥田瑛二

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
在宅医療のスペシャリスト、長尾和宏によるベストセラー「痛くない死に方」「痛い在宅医」を、「禅 ZEN」「赤い玉、」の高橋伴明監督・脚本で実写映画化。在宅医師の河田仁は、末期の肺がん患者・井上敏夫を担当することに。敏夫は娘の智美の意向で、痛みを伴いながら延命治療を続ける入院ではなく「痛くない在宅医」を選択したのだが、結局苦しみ続けてそのまま亡くなってしまう。あのまま病院にいさせた方が良かったのか、自宅に連れ戻した自分が殺したことになるのではないかと、自分を責める智美の姿に衝撃を受ける河田。在宅医の先輩である長野浩平に相談した彼は、思わぬ事実を突きつけられる。主演は「火口のふたり」の柄本佑。
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