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誰がハマーショルドを殺したかのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

国連事務総長ダグ・ハマーショルドの死亡事故の真相を追った、ドキュメンタリー作品。

事故の謎が次々と明らかになる序盤はグイグイと引き付けられたものの、謎の組織サイマーが出てきた辺りで陰謀論めいた話になり、映画自体も停滞してしまう。

ところが、元サイマーだったという証言者が現れた事で、話が一気に前進。
陰謀論かと思われた話が、信憑性を獲得していくのが面白かったし、同時に怖くもありました。

まぁ、この手の秘密警察みたいな組織は、どの国にもあるんだろうな~と思わされるし、黒人へのエイズ感染作戦が失敗?して、本当に良かったですよね。
もしも、成功していたら、第2のホロコーストとも言うべき、大惨事になっていただろうし、黒人と白人の分断も深刻になっていたと思うので、そこは不幸中の幸いかな。

平和活動に尽力するあまり、大国から嫌われてしまったハマーショルド。
「今の世界にハマーショルドの様な人間がいるのかな?」と思うし、「もしもハマーショルドが生きていたら、どんな世界になっていたのだろう?」と思いを馳せるのでした。
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