ハマーショルド暗殺がアメリカないしベルギー資本の陰謀だったというのはほぼ定説に近いと思います。
これを今更ほじくり返すのだから、強力な新証拠を見せるのかと期待してたけれど、空振りに終わります。
というか機体の掘り起こしをやる気もなかったようで、作者は最初から別の暴露を狙っていたようです。
代わってCIAが支援したと思しき白人優位主義陰謀/軍事組織が暗殺に関与、さらに近年まで暗躍していたという証言で映画は終わります。
とても興味深いけれど、調査は甘く説得力は今ひとつです。
ハマーショルド事件の真相を今の人にわかってもらうのはとても大事なことですが、その点から見ると残念ながら成功したとは言い難いたと思います。