バナバナ

始皇帝暗殺のバナバナのレビュー・感想・評価

始皇帝暗殺(1998年製作の映画)
3.0
中国も日本の戦国時代と同様に、王子や姫を人質として敵国に送ってたんですね。
後に秦の始皇帝となる‘政’も、幼い頃は人質だった。
そして、その政を慕い、政が母国に戻った時に敵国のお姫様もわざわざ一緒に付いてきたりする。

しかーし、この政が、あまりにもブッ細工なんです。
ブッ細工というか、あまりにもオッサンなんです。
なにせ、その母親役の女優さんより老けて見えるのですから。
いったい趙姫(コン・リー)は、こいつのどこが良くて、追っ掛けてきたの?と、そこら辺から分からなくなってしまいました。

荊軻(刺客)役で『レッド・クリフ』の曹操をやってた人も出ていますが(TOKIOの城島似の人)、この人も老け顔です。
メインの俳優さんは美男美女でないと、見ている側もノリが悪くなるという事を、こんなに実感したのは初めてです。

前半は秦の城が舞台でしたが、他の国の使者を通す部屋など全体的にみすぼらしく、これが万里の長城を作らせた王様の城なの? やっぱり時代が紀元前だから?
などと思っていたのですが、金キラキンの部屋も出てきたりして、時代考証に忠実なのかなんなのか、よく分かりませんでした。

冒頭の、まだ荊軻が現役の頃の場面はよかったのです(盲目の少女役の子が、特に良かったからかも)。
しかし、趙を攻める辺りからダラダラで、荊軻が政に謁見するところなど三文芝居もいいとこで(わざとその様に演出してたのですが)、後半にいく程見てるのが辛かったです。

やっぱり俳優さんのビジュアルって大事ですね。
もうちょっと美男の人が出ていたら、私ももっと感情移入しやすかったと思います。
バナバナ

バナバナ