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始皇帝暗殺のotomのレビュー・感想・評価

始皇帝暗殺(1998年製作の映画)
4.4
後のチャン・イーモウのやつと同じく思いっきり暗殺未遂ではある。出てくる人が全員色々と間違えるのだけど、それらを切り抜け、運的なものも一番持ってる奴が始皇帝と云う。そんなかんなでまさに王者なんだけども、代わりに得た孤独で疑心暗鬼が捗る哀れな人物像でもある。と並行して組み立てられる刺客誕生の物語で、基本的に序盤から当時の情勢やら風習の説明が後出し気味なので慣れるのに時間がかかるも、大義名分作りの策略あたりから歯車が狂い出しまくって面白くなる。まぁ荒俣先生にケチはつけられん。全然好きじゃないんだけど、スーっと表情変えるコン・リーはやっぱり上手いな、全然好きじゃないんだけど。劇伴TKと結構スペクタルな3時間でまだ日本が金持ってる風な時代感がある。
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