1998年　中日仏米合作　　チェン・カイコー脚本・監督

歴史を学ぶシリーズ6

今尚続く中国の中央集権体制のグラントデザインを作り上げた天才始皇帝を人間ぽく描いています。
コン・リーさん美しい。
史実を膨らませた創作のようだ


以下激しくネタバレの備忘録

紀元前3世紀、秦(咸陽)韓、燕(北京)、趙(邯鄲)など7国による戦国時代
最強の秦王、政(リー・シュエチエン)天下統一を企てる、
咸陽、人質時代の幼馴染のじゃじゃ馬趙姫(コン・リー)、泣きじゃくる政について来て秦の人質に、後宮に入らず政の世話、手も握らせない、同じく人質の燕丹
韓が秦の支配下に、滅ぼさないと言う権力者宰相呂(監督)の判断、呂不韋リョフイ
幼児期の趙での屈辱を忘れない政、丸太橋を渡らせ鍛えてくれた趙姫、
趙に戻ると言う趙姫、猫を被る人生はもう嫌、
人質が秦王になり昔には戻れない
天下統一したら皇后にする、拒絶されて泣く政
人質の燕丹に天下統一しないと平和は来ない
六国を滅ぼしその民を救う、言葉と文字を統一
万里の長城ビジョン
燕に返しても燕王は送り返すぞ
皆で趙姫に帰らないで
新鄭攻撃、爆弾ボーリング
巨大ガントリーで城攻め
燕攻撃の口実が無い、燕丹を帰国させれば刺客を送ってくると趙姫
捕虜の焼ごてを入れさせる趙姫、燕丹を信用させる、六民を救って
実は10代で結ばれていた
干し草の上でリードする趙姫
護身用の刀と護符、燕丹と燕に、
燕に行って偽の政暗殺計画を仕組む趙姫
刺客が刀匠一家皆殺しで盲目の少女を殺す
暗殺業から足を洗った荊軻(けいか)チャン・フォンイー、餅を盗んだ子供を助けようとして偶発的に殺人、捕らえられるが処刑寸前で趙姫に助けられる、政の刺客、断る、なんとかしろと趙姫に命じる丹、倒れる荊軻、麻酔無しの手術に耐える、介抱する趙姫、心を許して行く荊軻、趙姫投獄、二人が接近
秦では宦官のふりをするロウアイ(元々呂と関係のあった皇太后は性欲が強く、代わりに巨根のロウアイを後宮に入れた)と皇太后との関係が発覚、新皇太子のクーデター失敗、皆殺し、子供達も殺害、ロウアイは政こそ呂不韋の子だと、馬飼がたまたま跡継ぎになった、ロウアイ車裂きの刑、皇太后は永久追放、後宮全員始末、呂も罪を認めると政は正当性を失う、自分を殺して正当性を担保せよ、お前を天下の王にしたかった、長生きして天下統一を助け呂氏春秋を完成して貰いたい、価値の低い人質時代に父子を助けてくれた呂、納得しない弟？自害、謀反者認定、親族皆殺し、
趙征伐、燕と趙姫に助けを求める使者、
趙の惨状を見る趙姫、民が殺され畑が焼かれる
政に失望する趙姫、人質時代に恨みのある趙だから、趙王は城攻めになれば子供達を殺す、あなたが救って敬われなさい、城壁から飛び降りる子供達、趙滅亡、残った子供達を逃すが唾をかけられる、笑う、やはり復讐を恐れ皆殺しに、自分も趙を出る時殺されそうになった、生き埋め、何と恐ろしい男、許せない、泣き笑い、
5日間眠る趙姫、見守る荊軻、感情が顔に出ない自分が刺客に、政と自分の策略だと話す趙姫、行っては駄目、子供殺し許せない、一度死んだ身、大勢殺した、刺客候補達と真剣勝負、利き手の左は二度と使わない、亡命者の将軍が信用されるために自分の首を持っていけ、お前も帰れない、後宮の秘密を知る最後の人間、
特別に帯剣を許す政、降伏、弱そうな演技、領地献上、地図の中から短剣、許された帯剣は偽物、
何度も刺す政、何故笑うか言え、答えてくれ、
荊軻を迎えに来た、と趙姫、お腹に荊軻の子が、この子を育てると挑発、
荊軻と共に戻る

-221、政が天下統一、始皇帝に
万里の長城

オープニングクレジットが
カッコよかったとメモには書いてある。



今はもうない静岡オリオン座にて。
1998年11月28日 55本目

始皇帝がいかにして中国全土を統一したのか。
また暴君として記録されている素顔はいかなるものか。

後の始皇帝の妻となる予定だった趙姫。
彼女は反乱を起こし始皇帝を暗殺するため刺客を背ける。
その刺客である荊軻は殺しの過程で人間不信になっている。

歴史の再現をするのが衣装やセット。
そして数こそ少ないが、合戦シーンの迫力。

この刺客である荊軻は実在の人物であり、歴史上の結末は決まっている。
それでも名を残すのだから、余程の英雄的行為であったか。

演じるのはチャン・フォンイー。
どっかで顔を見たことがあるかと思ったが、「レッドクリフ」二部作での曹操だった。
長髪や髭でほとんど変わらないが、年齢は10歳離れているのに違和感がまるでないのは驚きだ。