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劇場版 SHIROBAKOのNEWおっさんのレビュー・感想・評価

劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)
4.0
「アニメーションを作ると言うこと」

アニメーション業界の日常や実情、実態を描いたお仕事アニメ「SHIROBAKO」の劇場版。テレビアニメ最終回から4年後のそれぞれを描く。劇場版だが、劇中でも劇場オリジナルアニメの制作を軸に展開する。

まずいきなり寂れて没落してるムサニに驚いた。あんなに希望持たせた最終回からコレのギャップがキツくて前半は見てて辛かったよ。そこから離れていった仲間達が再結集して劇場アニメを作る。後半再結集した後はやってることはテレビアニメ版とほぼプロット一緒なんだが、それでも面白かった。なんか見てるこっちも久々感がありオールスターでもあって、感慨深い。

ちょっと余談になるが、この作品て見る前とか予備情報じゃみゃーもり含む5人がメインで話動くんだろうなと思ってたが外注含むアニメーションスタジオで働く/携わる人それぞれにスポットが当たってた群像劇だったのが良い意味で予想に反したんだよな。そういう意味では劇場版もちゃんとそれぞれにスポットや出番があるのでそこは安心感あった。

色々と言いたいキャラは沢山あるが自分が特に気になったのは遠藤周りかな。ムサニ没落事件に1番腹立ってて仕事すらしてないニート状態。そこをいつのまにかタメ口で話す程仲良くなってた下柳や、馬が合わない瀬川さんが説得に入るシーンが印象的。嫁さんが健気過ぎてさあ。あんな良い嫁さんいないよ。あと5人集まり子供達の絵をアニメにする場面もお気に入り。

不満はなんか急にミュージカルシーンが入ったりするのがダメだった。しかもそこが長い。これがテレビアニメなら不満はないが、劇場版の短い時間で入れるのはなあ。これ入れるんだったらもっとキャラにスポット当てて欲しかったよ。あとGPUを悪役然にし過ぎな気がした。今時あんな社長いないだろ。

続編はあるのかなあ。希望持たせるエンディングだったし、やっぱり最終目標である七福神アニメ化まで見てみたいし、また4年後とかで良いから見たいな。