は

フランク&ローラ 魔性のレシピのはのレビュー・感想・評価

3.0
あらすじ
料理人のおじさんフランクと、町に来たばかりの若い女性ローラ。
年の差があったものの、すぐに意気投合して付き合い始めたが、嫉妬深いフランクはローラに近づく男を無差別に警戒し、嫉妬してしまう。
そんなある日、フランクはローラが見知らぬ男とホテルに入っていくのを目撃してしまうのだった。

感想
なんか前向きな恋愛ものっぽいけど、全然そんな感じではなかったです。
あと、魔性のレシピなんてものは作品に一切関係ありません。

自分の気持ちを優先して、相手が望むか否かに関わらず真実を追うか、相手の言葉を信じて、敢えて追求しないか。
嫉妬から追求して真実に辿り着き、彼女を悩ませる「悪者」を退治してみたものの、それは全て自分のエゴだという。
男性は女性の問題を解決「してあげる」のが大好きですからね。
年の差があるのなら尚更。
してあげた結果が相手が望むことかも考えてみないといけない。
いい年のおじさんが嫉妬に悶えるのは、そういうの好きなわたしとしては笑えて面白かったです。

ラストはそらそーだよって感じ。





以下ネタバレ



彼女のつてから店を持てたおっさんに対し、特に何も得る事なく去って行った彼女。
彼女の為に行動したおっさんが結局彼女の望みには何も返せず、そんなつもりもなく接してた彼女が、彼に仕事を残してあげたってところが皮肉でうける。
言葉は信頼できなくても、側に居るという真実を見て時間をかければうまく行ってたんじゃないのか、っていう。
結局向こうとの関係は切れないでしょうね。
自分の欲のみで接してる男の方が、彼女の為になら全てするつもりで行動した主人公(ひとりよがり)よりも、彼女の人生に遥かに大きな影響を与え続けるだろうという、主人公からしたら耐えられないだろう事実。
ウケる。
は