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“樹木希林”を生きるのMissYのネタバレレビュー・内容・結末

“樹木希林”を生きる(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画見る前にFilmarks参考にしようと思い皆さんの感想ザッと読んだら、かなりの数の方々が「樹木希林さんは良いけど監督の手腕が。。。」的なこと書いてある。うーん、どうしようと迷いつつ自分で見て判断したいと思って見ましたが。
結果、私も同じ感想に(苦笑)。
監督の夫婦関係とか、奥さんと上手くいってないとか、そんなの、知らんがな!結局、人と対峙するのが下手な人なんだろうな監督。映画監督には向いてない気がする。それにしても樹木希林さんが、こんな監督に対してもサービス精神旺盛で、途中までは撮影現場までの行き来にも自分が運転する車にピックアップして監督のこと送り迎えしてあげるのにも驚きました。まぁ、普段見ることが出来ない撮影現場の様子とか垣間見ることが出来たのは良かった。「モリのいる場所」から「万引き家族」まで、あんなに間空けずすぐに撮影だったんですね!そして是枝監督に対しても納得いかないところを意見して、結果、是枝監督が脚本を大幅に加筆変更したというのがすごい。あと撮影現場でスタッフさんの名前を復唱して、すぐ覚えていて以後は名前で呼びかけているっぽいところに感動。(これ、前に私はシナロケの鮎川さんシーナさんのテレビロケ現場に見学に行った時、正に鮎川さんがこんな感じだった!ホントに大物で素敵な人って、気遣いの人なんだなーと思う!!)
なんというか、他の皆さんが書かれているように、ホントに樹木希林さんは素晴らしいのです。その樹木希林さんにせっかく一年密着取材が許されて、終盤で希林さんに「あなたどう撮りたいの?」「私に、達成感がないんだもの」なんてゲキ飛ばされるって、どうなんだか。頼りなさ過ぎる。どうせなら是枝監督くらいの人にこのドキュメンタリー撮って欲しかった。叶わぬ夢だけど。
それにしても樹木希林さん、こんな監督さんにも最後まで付き合って作品をどう収拾つけるかまで気にかけてあげてて、優しい人だなぁと思いました。
映画見た後、お口直し的に、本屋で朝日新聞の方が書いた樹木希林さんのロングインタビュー本買って帰りました。終盤で同席されていた方が執筆者です。本屋の店頭で、パラパラと読んだだけでも、断然こちらが面白い感じです。
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