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虚空門 GATEのtakatoのレビュー・感想・評価

虚空門 GATE(2019年製作の映画)
4.1
 90年代までは下世話案件として散々消費されたufoであるが、911以降のすっかり現実がシャレにならない状態になってしまい(冷戦下も十分ヤバかっったかもだが)すっかり下火になってしまったので懐かしささえ覚える主題であった。


 本作を見て改めて思ったのは、ufoの実在云々を議論するのはナンセンスがだ、それを体験した人々が沢山いる事実、コリン・ウィルソン的な人間の精神が秘めている能力に対する興味である(安易なスピリチュアルは嫌いだが)。妖怪などもそうだが、客観的な事実(カメラ映像)などには捉えられない世界を人間の主観は見せることができるというその潜在力こそ研究に値するということだ。


 つまり、ufoなんているかいないかハッキリしないもんより人間の方が不可解で滅茶苦茶で自身が思っているよりも遥かに興味深い存在ということである。ドキュメンタリーも撮ってる本人の想定を超えてくるところこそが面白い。宗教的な信念が肉体に影響を与えるのは明確な事実なわけで、その方面の研究こそ未来の可能性として面白いかも。

個人的には猫がいっぱい出るのが+。それにしても佐村河内さんといい、こういうモジャモジャ系の人って割といるんだなぁ…。
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