にしん

マトリックス レザレクションズのにしんのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

マトリックスは徐々に右肩下がりしていったので、今作もあまり期待はしていなかったのですが
エンタメ作品としてはなかなか楽しく観られる作品だったと思います。

エンドロール後のやり取りはマトリックスには珍しい感じでしたが、個人的にはとても好きです。

主人公が二人とも同じキャストさんだったところもとても嬉しかったです。
それでいてあんなアクションができるのだからすごい…
逆に他の大事なキャストが変更されていたのが残念でしたが。

賛否ありますが、1~3部のオマージュや懐かしいシーンが盛り込まれていて、懐かしさとファン心を刺激してきました。
そういう意味ではところどころに挿入される映像は不要だったとも思います。

ただ、最初から最後までメタ要素がガッツリ仕込まれていて、監督からのメッセージ性が強くて作品に没頭するのが難しく感じました。
ネオ中心の話からトリニティ中心の話へ移っていくようなストーリー展開で、
昨今話題のジェンダー問題を意識しているのではと邪推してしまいます。

また、ストーリーの内容もミクロな世界な上に味方サイドが行動する動機が弱いと思いました。
ネオがトリニティに対する愛から躍起するのは分かるのですが、最初は批判的だったナイオビが一瞬で心変わりするのが、そこで諦めてしまうのかと笑いがこみ上げてきました。

総評すると、マトリックスが好きな人が観たらそこそこ楽しめますが、
期待を大きく上回ることはないのかなといった感想でした。
続編は作ろうと思えば作れそうですがどうなんでしょうか。
また観に行くとは思いますが、また右肩下がりになっていかないことを切に願います。
にしん

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