桃子

マトリックス レザレクションズの桃子のレビュー・感想・評価

4.2
「これから見る人に言いたいこと」


どこで読んだか覚えていないのだけれど、これは「マトリックス」(一番最初のやつね)の続編だと書いてあった。じゃあ「リローデッド」と「レボリューションズ」は復習しないで大丈夫だわ~と思って見に行ったらなんのこっちゃ!意味がわからなくて目を白黒させてしまった。できれば、鑑賞する直前に3部作を一気に見ることをおすすめします。
前半は、「レボリューションズ」の内容を覚えていなかったので、なぜレオがまた未覚醒なのか理解できず、ストーリーの展開も何やら哲学的でまどろっこしく、この先どうなることかと不安になった。そして、やっと“モーフィアス”が登場し(全く別人だったけど、まあ仕方がない)赤い薬と青い薬が出てきてようやく一安心。後半は怒涛のように話しが進んでいき、アクションシーンもばっちりで大満足だった。
見終わって一番に感じたことは、「どうしヒューゴ・ウィーヴィングが出てないの?」だった。キアヌ・リーヴスとキャリー=アン・モスがちゃんと出ているのに、エージェントスミスもオリジナルでないとダメじゃん!いくら「スミス、スミス」と呼んでいても、顔が全くの別人なので、どうもピンとこない。せめてあの真っ黒なサングラスで通して欲しかったなあ。理由はわからないが、ウィーヴィングは出演オファーを断ったそうである。もったいない… ローレンス・フィッシュバーンは回想シーンでよく登場していたが、彼もできれば復帰して欲しかった。
今回の悪者がアナリストとかいうやつで、かなり酷い。バレットタイムを悪用して、やりたい放題なのが許せない!!!と思うくらいの悪ぶりだった。仮想現実にいる人物なので、人間じゃないのよね。ラストでしっかり落とし前をつけられているので胸がスカッとした。やっぱり映画はこういうシーンがないとねえ。
それにしても、キアヌは劣化していない。もう57歳なのに、お肌はつるつる!羨ましい限りである。キャリーは54歳。それなりに年を経た表情が魅力的だった。さすが女優さん、身体の線は変わっていない。これも羨ましい。
私は、本編が終わっても、劇場が明るくなるまで席を立たない主義である。映画を作った人たちのクレジットをひたすら見続ける。感謝の行動のひとつだと思っている。そうやって見ていると、なんとおまけのワンシーンがあった。本編終了後、暗い中をさっさと帰っていく人がけっこういたので、なんだかすごく得をした気持ちになった。これから見に行く方は、最後まで席を立たないようにしてください(^^)
桃子

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