個人的にマトリックスは哲学が散りばめられた映画だと思う。
(冒頭のシーンでもメタ的要素として取り込まれていた通りだと思う)
最初の三部作はアクション・撮影技術の卓越さから名作と語られることが多いが、インターネットすら普及しきっていない当時から仮想現実と現実の違いの区別とは何か？真の自由とは？それを問いかけられるような要素に自分は感銘を受けていた。
本作は最初の三部作に加えて更なる疑問提起とそれに対するネオとトリニティーの回答という構成となっており個人的には素晴らしい続編だと思う。
マトリックスのアクション要素に魅力を感じていた人は本作に不満を覚えるのも重々理解できる。
しかし実際の冒頭のシーンにもあったとおりマトリックスは哲学的な要素が散りばめられた映画でもあり「バレットタイム」という撮影技術を魅せた映画でもありアクションがかっこいい映画でもあり黒いジャケットを着るのが特徴の映画でもあるのである。
マトリックスの楽しみ方は個人によって全く異なり本作の評価も人によって全く違うだろう。
まるで監督は賛否両論に分かれることがわかりながらも本作を作った気がした。
(多分考えすぎ)
少なくとも自分としては最高の続編であった。
とはいえワーナーブラザーズには無理して次作を出すようなことはしなようお願いしたい。
