Kamikami

マトリックス レザレクションズのKamikamiのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

本作の評価は賛否両論分かれるようだが、個人的には三部作を見たファンへのサービスという感じで面白かった。

例の赤と青のカプセルが登場した時点でそのような予感がしたが、他にもメタネタをふんだんに盛り込まれていたのが印象的。トーマス・アンダーソン(ネオ)がゲーム「マトリックス」シリーズ3作品をヒットさせた敏腕ゲームデザイナーという設定自体、メタそのもの。20年近くというブランクを逆手に取ったネタの盛り込み方は「新劇場版ヱヴァンゲリヲン」もびっくり。

内容としては前作「レボリューションズ」で死んだと思われていたネオとトリニティーが復活(レザレクション)を遂げ、黒幕の精神科医を叩きのめすという展開が繰り広げられる。胸がすく思いがしたと同時に、あらゆることを「心の問題」にする現代社会の病理に切り込むようでどこか意味深長でもあった。

余談だがマトリックス世界での「トーキョー」行きの急行(本邦にこんな内装の車輛はない!)のシーン、日本人と思われる乗客が今のご時世を反映していて思わず得心してしまった。
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