まさかの続編で、どうするのかと思っていたら、同人誌的なメタメタ作品だった。それでも、なんとか観れるのはマトリックス世界観の面白さなんだけど、本作由来の面白ではないのは結構に残念。
突っ込みどころは山のようにあるので、そこはもう笑って観るしかない。そもそもキャラクターの行動原理が「ネオ凄い」に寄りかかったものなので、伝説の１作目から時間が経ってしまった今見ると、かなり脳内補完が必要。まぁ、割り切れば楽しく観られるはず。ただ、メタ的ギャグが満載なので、思い入れがあるファンほど絶望する可能性もある。
そもそも、ネオ達が何を目的としているのかイマイチはっきりせず、「まぁ、俺たち自由だし、人類も存続しているし、マトリックス内ではやりたい放題だし、良いか」という印象を受ける。結局、マシン側とはボヤッとした不可侵条約（口頭で）ってことだよな、多分。
後半のアクションはボディスナッチングあり、ジョン・カーペンター的でもあり、ゾンビ的でもありだが、ネオが気功を使いまくってなんでもアリなので、あまり上がらない。
むしろ、思い切りギャグに振った方が良かったのかも。ラストはしっかり女性映画していて、監督の心情変化もあったのだろうな。そういえば、やたら監督の声と思われるセリフが多かった気がする。ボロクソに言われても文句は言えない作品だけど、意外と楽しめてしまった…。
