『マトリックスレザレクションズ』は、前三部作を見た人にとっての正当なる続編だと思いました。ただ、面白いかと言われたら、うーんとなってしまいましたが。
作品の評価は『マトリックス』に対して何を重視するかによるのかな。全然駄作とは思いませんし、むしろ今の時代にマッチしていて作られた意義は感じます。しかし私は結局、『マトリックス』という作品の精神性よりも、アクションや設定を好きだったことに気づきましたね…。当時の最先端が今では陳腐、それを織り込んで作品作りがされていることに意味も意義もあるのですが、ビジュアル的にはつまらないっ…！他もいえば、話の進行が遅くて退屈してしまったし、メタ構造やメタ的な話題が多いことは予想していましたが、それでも少し分かりにくいと感じました。モーフィアスの役割がいまいちわからぬ。
対立と破壊だけが解決ではなく、理解でそれを達成することの重要性を見せていたのは、前作を超えた素晴らしいメッセージだと思います。このテーマには、前作に対する否定的な主張も含まれていて、勇気のある取り組みだと感じました。この作品は新たなメッセージを伝える意欲的な作品であると言えますね。
