マトリックスてこんなにコメディでアイロニカルな映画だったっけと首を傾げながらも何だかんだと楽しめる時間ではありました！
でも、残念ながら当時感じた強烈な視覚効果と脳を揺さぶられる思索陶酔は感じることなく終わってしまったかな…。
マトリックスのファンでなければ観ないし、マトリックスのファンとしても無くて良かったと思ってしまうものではあった。
なるほど、そういう展開も確かに作れると思える展開と設定であり、世界観に対してはむしろ良くこういう繋ぎ方を思いつくもんだなーと脚本家の凄さに感心させられた。
トリロジーにはほぼ無かったと言ってもいいコメディな描写が適度に見受けられそういうところで差別化はあり、重過ぎない展開だった。
じゃあマトリックスに重くない展開を求めていたのかいとなるとそんなこともないんだが…。
また、仮想現実というマトリックスがもたらした甚大な影響を最後の最後まで皮肉りながらも描いていたのはもはやセルフパロディであり、そういう見方をしたらすんごい作品なのかもしれない。ほんとにエンドロール後までは観てほしい笑
それでも一周回ってやっぱりマトリックスにはそんなものは求めていないほどにはファンな訳で。嫌いじゃないけど、めっちゃ好きにはなれないという普通な感想には着地しちゃう。
考察のしがいがある出来であることは間違い無いんだろうけど、それをしたいと思えるほどの熱が湧くほどの力は感じなかった。物語は確かにずっと続くんだろうけど、その物語を覗きたいわけでもない人もまたたくさんいるんだよね。
また、数年後に観たら気持ちが変わることを信じたい
