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盗撮リポート 陰写!のびのレビュー・感想・評価

盗撮リポート 陰写!(1991年製作の映画)
4.5
先日ひさびさに再見した『いやらしい人妻 濡れる』が相変わらず訳わかめすぎて危うく佐藤寿保とは少し距離を置いてしまいそうになったが、これはかなりの傑作。青姦現場を押さえて日銭を稼ぐ今泉浩一がいつものように立ちんぼJK(石田法嗣似)を盗撮してたら、スカートのポケットからカッターを取り出し、男の目を切り裂く現場を目撃してしまう話。セックス中、腰振って不用心な男の隙をつくのはヴァーホーヴェン『氷の微笑』のシャロン・ストーンを思い出した。カメラは常に窃視であることを前提としているが、そのカメラはいつの間にか視線(夢の中での視線)と同一視され、冒頭の屋上でパンスト集団に襲われる女の正体が誰であるのかというような叙述トリック的な仕掛けは見ていてゾクゾクした。夢の中の伊藤清美が画面越しの私たちに向かって訴えかける視線とか怖すぎ。サスペンスとして一級品。大変面白かった。
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