しおまねき

盗撮リポート 陰写!のしおまねきのレビュー・感想・評価

盗撮リポート 陰写!(1991年製作の映画)
3.0
前半の8ミリビデオによる盗撮シーンがなかなかの恐ろしさ。これはもう完全に心霊ビデオの画質(霊は出ないけど)。恐怖映像の本質は画質にあるのかもしれないと思ったり。人はあの粗い粒子の中になにかを見るのだろう。

視線という刃が具現化したカッターナイフによる復讐。ファインダーとレンズによって隔てられた視線の先にある現実は虚構と化し、「目」で「見る」というコミュニケーションは遮断される。視線恐怖の果てに観客の「目(=スクリーン、モニター)」すら断絶してくる作品をピンク映画館で上映していたという状況を想像すると面白い。
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