これは失敗作だと思うし、
戦争映画でもないと思う。
戦争は映画の一要素ではあるけれど、戦争がテーマではないと思う。
話はしっちゃかめっちゃかだし
でも
オープニングで流れるドアーズの「ジ・エンド」、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」をオープンリールで鳴らしながら、9機のヘリが、ベトナムの村落を攻撃していくシーン、キルゴア中佐の笑ってしまうような狂気、カーツ大佐もウィラード大尉も、報道カメラマンのデニス・ホッパーも、それから監督コッポラも皆どこか狂っている。ヴィットリオ・ストラーロの撮影が良い。
欠点は多いけれど、ダメだと切り捨てられない魅力がある映画。
