よ

地獄の黙示録 ファイナル・カットのよのレビュー・感想・評価

3.9
構成が興味深く、戦争モノなのにロードムービーとなっている。しかし同行者との絆は深まらない。理解すべき相手は助手席ではなく、目的地に居るからだ。

物語は必然的に目的地へ向かうことになる。命懸けで。たくさん犠牲を払って。
ところがそうまでして会いに行った相手はイカれていて、美しくもなければ共感の余地も無いのだから、たしかに地獄である。主人公にとってだけでなく、観客にとっても地獄である。何だったんだあの長広舌。まるで理解できない価値観だが、凄まじい承認欲求だけは感じ取れた。

まあ正直、「何としてでもサーフィンをやろう」としていた頃がいちばん面白かったな。
よ