りょうた

The Perfume of the Lady in Black(英題)のりょうたのレビュー・感想・評価

4.4
化学者のシルビアはアフリカ系の友人から黒魔術の話を聞いて以降妄想や幻覚に悩まされる。黒のドレスで椅子に座り香水をつける女性、父親ではない男に犯される母、盲目の霊能者に会い、交霊会で父親が海で死んだこと、母親をバルコニーから突き落とした過去を言い当てられその場を逃げ出したシルビアの前に、やがて幼い頃のシルビア自身が現れる。昔住んでいた家に行くと、追ってきたかつての母親の愛人にレイプされるが、逆にレンガで殴り殺してしまう。だが恋人を伴ってそこに戻ると死体は消えていた。
終盤の展開はかなり難解。恋人も隣人も友人も全員結託してシルビアを陥れようとしているように見える。どんどんおかしくなっていくミムジー・ファーマーのあまりの美しさに見惚れて内容が入ってこなかったってこともある。全てはシルビアの妄想だったのか?この感じたまらない。よってたかって臓器を貪り食うラストは圧巻。
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